不動産用語集

あ行

一戸建て

「独立した1棟の住宅」のことで、一戸建てから「一」をとって「戸建て」とも呼ばれる。これに対して、複数の住戸で構成される建物を「集合住宅」「共同住宅」という。

売建住宅

デベロッパー(不動産開発業者)が宅地を分譲し、契約の際に購入者と建築請負契約を結んで建てる一戸建て住宅のことです。「建売住宅」の建築主は不動産会社であるのに対して、「売建住宅」の建築主は宅地の購入者である。建売住宅に比べて設計などの自由度は高いが、建築を請け負う業者はあらかじめ決められている他、用意された建物の設計モデルから選択して発注することが多い。

売主

不動産売買の取引態様の一つで、土地や住宅を購入しようとする買主にとって、売買契約を結ぶ相手のこと。また不動産広告においては、取引態様の一つとして「売主」という用語が使用される。

か行

買取再販

既存住宅を買い取り、リフォーム工事を実施した上で販売する事業形態。

買取再販にあたって実施するリフォーム工事が、大規模な修繕工事、耐震改修、バリアフリー改修、省エネ改修など一定の要件に該当する場合には、当該既存住宅の取得に係る登録免許税の軽減措置および、不動産取得税の軽減措置が講じられている。

建築条件付き土地

「一定期間内に、指定した建設業者で家を建てる」という条件がついた土地のこと。売り立てともいうように、土地を売るにあたって、一定期間内に売主または売主が指定する者との間で当該土地に建物を建築する請負契約を結ぶことを条件にしている。指定期間内に建築請負契約が締結されない場合には、契約は白紙解除となり、預り金などは全額返還される。

建ぺい率

敷地面積に対する建築面積(建物の水平投影面積)の割合(%)。

例えば、敷地面積が100平方メートル、その敷地上にある住宅の建築面積が50平方メートルならば、この住宅の建ぺい率は50%ということになる。

建物の建ぺい率の限度は、原則として、用途地域ごとに都市計画によってあらかじめ指定されている。

さ行

敷金

不動産の賃貸契約を新規で行う際に、不動産業者を通して契約者が支払う費用のひとつで、賃貸借契約上、債務を担保するため借主(賃借人)が貸主(賃貸人)に支払うお金のこと。

 

①   賃料の不払い・未払いに対する担保

②   契約により借主が負担すべき修繕費用や現状回帰費用の前払い

将来契約が終了した場合には、上記①や②の金額を控除した残額が、借主に対して退去後に返還される。関西等では「敷引」の慣行がある。

修繕積立金

管理組合が長期修繕計画に従って修繕を実施するために、区分所有者から毎月徴収した金額を積み立てたもの。区分所有者は、管理組合に対して、通常、管理費と特別修繕費を毎月積み立てたものが「修繕積立金」となる。これは管理費とは混同しないように、管理費とは別に経理することが管理規約において定められていることが多い。

専有面積

分譲マンションなどで、区分所有者が単独で所有している専有部分(部屋の内側)の面積のことをいう。これには、玄関ポーチやバルコニーなどの面積は含まれない。

た行

建売住宅

分譲宅地に建築され、敷地と一緒に販売される住宅をいう。以前は、建物完成後に販売を開始し、住宅購入者に実物を見て契約してもらうのが主流だったが、現在は建築中や着工前に販売を開始するケースも多い。

仲介手数料

住宅の売買や賃貸住宅の賃貸借の際、売主と買主の間に入って意見の調整や契約事務などを行う不動産会社(仲介会社)に支払う手数料のこと。

注文住宅

自ら工事を発注して建築する住宅。一般に戸建て住宅であって、デザイン、間取りなどを自分で決めることができるほか、使用する設備や材料なども自分の好みやライフスタイルに合ったものを採用できる。

な行

延べ床面積

建物のすべての階の床面積を合計した面積のことで、移住スペースの広さを表しており、建物面積とも呼ばれている。建物を建てるときなどの建築確認申請や登記、売買、解体するときなど、建物の面積が必要な時の基準となる。

は行

媒介契約

不動産の売買・交換・賃貸借の取引に関して、宅地建物取引業者が取引当事者の間に立ってその成立に向けて活動するという旨の契約をいい、売主または買主(賃貸借取引の場合には、貸主または借主)と宅地建物取引業者との間で締結される。

壁芯

建物の床面積を測定する場合において、上から見た壁の厚みや柱の中心線から、その囲まれた床面積を測定する寸法や考え方のこと。

法定敷地

区分所有建物が必ず必要とする敷地をいう。区分所有建物を所有するためにはその敷地に対して権利(所有権、借地権など)を必要とするが、その権利の対象となる敷地が法定敷地である。

ま行

免震構造

大地震による揺れをできるだけ小さくして、心理的恐怖感や家具の転倒などによる災害を少なくするために、建物の基礎と土台の間に防振ゴム(積層ゴム)を挿入するなどの構造のこと。マンションでの採用が多いが、一戸建て住宅に採用するケースも多い。

元付け

宅地建物の売買仲介において、顧客から直接に売買の依頼を受けている立場にあることをいう。一方で、そのような依頼を受けた売買の相手方(売る依頼ならば買い手、買う依頼ならば売り手)を発見・仲介することを「客付け」と呼ぶ。

や行

家賃保証会社

賃貸住宅の賃借人が負う家賃支払債務について、連帯して保証する会社。

家賃保証会社は、賃借人の債務負担能力の審査、代位弁済した家賃の求償などを担うことから、健全な業務運営を確保し、賃借人の利益を保護する必要がある。そこで、国土交通省は家賃保証会社が登録するしくみ(家賃債務保証業者登録制度)を創設(2017年10月)。この制度によって、登録した家賃保証会社は、保証業務の実施に当たって、契約前の重要な事項に関する説明・書面交付、賃借人毎の弁済履歴を記録した帳簿の備付け、受領した家賃等についての自己の財産との分別管理、暴力団員等への求償権の譲渡等の禁止などのルールを遵守しなければならないとされている。

床面積

床面積とは、建築物の各階の壁、その他の区画の中心線で囲まれた部分の水平投影面積のこと。すなわち建物の各階、あるいは居室ごとに、壁や間仕切りなどの中心線で囲み、それを真上から見下ろしたときの面積が床面積ということになる。

ら行

ランニングコスト

不動産などの資産を維持管理するために必要な費用。電気料金等、点検費、清掃・補修費など継続的に必要な費用のほか、大規模修繕費など定期的に発生する費用を含むコスト。

礼金

建物の賃貸借契約を新規に締結する際に、借主から貸主に対して、契約締結の謝礼として支払われる金銭。将来契約が終了し、退去する際にも、借主に返還されない。

わ行

ワンルーム

一部屋で構成する住戸またはその間取り。居室(リビング)・浴室・トイレ・キッチンを備えている。

不動産の間取り表示において、キッチンスペースが仕切られているワンルームを「1K」、仕切られていないワンルームを「1R」と区別する場合がある。